ゆうちょ銀行におけるキャリアプラン:社員主体の成長と多様なキャリアパス
ゆうちょ銀行は、社員一人ひとりが自らのキャリアを主体的に設計し、成長できる環境を整えています。「キャリアを切り拓く意識の醸成」「キャリアを選択する機会の提供」「キャリア開拓に係る学習機会の提供」という3つの柱を中心に、さまざまな施策を展開しています。
キャリアを切り拓く意識の醸成
社員が自らのキャリアを考える機会として、全組織・全部署の仕事内容やキャリア形成支援策、実際に活用した社員のインタビューなどを掲載した「キャリアデザインガイドブック」を策定しています。また、キャリアデザイン研修や年代別のeラーニング講座を通じて、社員が自身のキャリアを見つめ直し、望む人生設計を描くサポートを行っています。
キャリアを選択する機会の提供
社員が自らのキャリアを選択し、実行するための制度として「キャリアチャレンジ制度」を導入しています。この制度では、社内公募により他部署への異動が可能であり、2023年度には206名が応募し、そのうち約60名がビジネスのコアとなる部署へ応募しました。さらに、郵政グループ全体でのキャリア形成を支援するため、グループ横断社内公募や戦略的副業、グループ内インターンシップなども実施しています。
キャリア開拓に係る学習機会の提供
社員が主体的に学習し、キャリアを切り開くための支援として、eラーニングや通信教育、資格取得費用の助成制度を提供しています。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する人材の育成に力を入れており、データ利活用の中核を担う人材を公募・選抜型で育成する「DX実務人財プログラム」や、自ら学びたいテーマを選択できる「セレクト型研修」、国内外の大学院への留学制度など、多彩な学習機会を設けています。
管理者層への取り組み:マネジメント変革
社員が自主的・自律的に成長し、個性を活かして活躍するためには、管理職のマネジメントが重要です。ゆうちょ銀行では、「羊飼い型/サーバント型リーダーシップ」への変革を目指し、管理者向けのマネジメント研修や1on1ミーティングの導入を進めています。これにより、管理職が部下の話を傾聴し、育成力を高めることで、組織全体のコミュニケーションを深化させ、社員の成長を支援しています。
社員の声:キャリアチャレンジ制度の活用
実際にキャリアチャレンジ制度を活用した社員からは、「自分で手を挙げて、やりたいことができる素晴らしい制度」との声が寄せられています。地域金融法人部で新しいビジネスに挑戦した社員は、普段の業務では出会えない経営者や金融機関の方々との交流を通じて、大きな成長を実感しています。
まとめ
ゆうちょ銀行は、社員が自らのキャリアを主体的に設計し、多様なキャリアパスを選択できる環境を提供しています。充実した支援制度と学習機会を活用し、社員一人ひとりが望むキャリアを実現できるよう、組織全体でサポートしています。